私は4歳の少女の次の前世にいきました。

中世のヨーロッパだろうか、石積みの建物、私は川にかかった石積みの橋を川から見上げている。

私は男性。若い、青年らしい。

私は誰かに追われているようだ。

次の場面、石積みの建物の中にいる。

そこは通常の部屋ではなく、何かをするためだけの狭い場所。

追われているけれど、ここは安心して居られる。

私は思想家だった。

その国の民はとても貧しくて生活に苦しんでいた。

国からの縛りで自由もなかった。

私は民を救いたかった。

どうしたら、皆んなが幸せに暮らせるのか?

常に考えた。

そんな私の考えに同意してくれる仲間ができた。

その仲間は日に日に増え、私の私達の活動は大きなものになってきた。

国としてはやめさせる必要があった。

リーダーである私を捕え処刑しようとした。沢山の兵士達が私を狙っていた。

仲間達は私を守ろうしてくれた。

だが、私は大切な仲間を危険な目に遭わせたくなかったので、私はひとりで逃げた。

そして、遂に捕われ、地面に背中を押さえつけられ、胸に剣を刺されて死んだ。

痛みも悲しみも恐怖もなかった。ただ、

「これで終わった…。」と。

なぜなら、私は知っていた。

身体は死んでも、魂は死なないことを。

私が辛かったのは自分が死んだあと、仲間達が囚われたり、虐げられたり、殺されたりしたこと。

私のせいで大切な仲間を酷い目に遭わせてしまい、悔やんでも悔やみきれなかった。

その想いをずっと抱えていた。

そして、生活に苦しむ民を救えなかった、国を変えることが出来なかったことが悔やまれた。

美由紀さんにその仲間達に会わせてもらった。

私は涙が止まらない。

「申し訳なかった、申し訳なかった…」と謝りながら泣き崩れた。

現世の私も強烈な後悔と懺悔の感情が溢れて涙が止まらない。

声にならない声で泣いた。

仲間達はそんな私を笑顔で抱きしめてくれた。

「おまえは悪くない。」そう言って温かな光に包まれた。

私は仲間達と一緒にやっと天に上がって行った。

上がって行く途中で前世の私と仲間達が、現世の私に「応援しているから、頑張れよ!」と言ってくれた。

私は軽くなった気持ちとともに熱い気持ちになる。