息子の通う小学校で、夏休みに校長先生から全校生徒に宿題が出ました。
それは、はりねずみ学校のハリハリ先生からの依頼で、背が小さくて、やせっぽっちで、のろのろの「はりーくん」が運動会で活躍することが出来ずに元気がなくなり、どう言ってあげたらよいのか、山田小生徒ひとりひとりに考えてもらい返事を書くというものでした。
うちの息子も夏休み明けには夏休みの宿題として提出しました。
山田小の生徒の中にも学校に行けない子ども達がいて、その生徒達にも校長先生が直々、元気か様子を伺いながらその宿題を「ハリハリ先生へのお返事、待ってるからね〜!」と声がけしていたと聞きました。校長先生が「全生徒に返事書いて欲しいんです!」と皆んなに、と言う熱い想いがあったことも聞いていました。
今日、その全校生徒のハリハリ先生へのお返事をまとめた文集をもらってきました。
子ども達のそれぞれの想い、そしてそれを全校生徒から書いてもらう、と言う校長先生の特別な想いが込められていて、読みながらひとり涙しました。
「自分には他に得意なことがきっとある。」
「人と比べなくていいんだよ。」
「はじめはうまく出来なくても、頑張れば出来るようになる。」
「ひとりじゃなくて、友達と力を合わせれば出来る。」
「はりーくん、だいじょうぶだよ、きみはきみのままでいいんだよ。きみはきっととくいなこと、すてきなところがあるはずだよ。みんなもはりーくんのすてきなところおしえてあげよう!」
はりーくんに向けた励ましの言葉ですが、それははりーくんにだけの言葉ではなく、全ての子ども達に向けた励ましの言葉なのです。
皆んなのこの想いは、はりーくんにも、ハリハリ先生にも、そして山田小の悩んでいる子ども達、お母さん達にも、きっとしっかり届くはずです。
そして、校長先生の想いも、しっかりと届くはずです。
校長先生がいる山田小で学べること、とても幸せです。
そして、その校長先生の意思をくんで子ども達と関わって下さる先生方がいてくれます。
私は今年、小学校に行くのがとても楽しみなんです。授業参観も学校行事も楽しくてワクワクしながら学校に行きます。
もちろん、息子も学校が大好きです。
そんな小学校で学べることが幸せでとてもありがたいです。
そんな学校が増えて行ったら、悩みを抱える子どもがお母さんが減るはずです。
どうか、どうか、願いが届きますように。