「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」は一年前、三島市で行われた講座のタイトルでした。衝撃的なタイトルに内容がわからないまま申し込みしました。
講師の岸田ひろ実さんは壮絶な経験をされました。
27歳で知的障害のある長男を出産。
37歳に旦那様の突然死。
40歳でご自身が生存率20%の大手術、下半身麻痺に。
50歳は年間180回の講演。
現在はユニバーサルデザインに携わる仕事や講演をする仕事で日本だけではなく海外でもご活躍されています。
ご自身が下半身麻痺になり、生きる事に絶望していた時に、娘さんが言ってくれた言葉が
「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」
だったそうです。
普通ならあり得ない言葉ですが、その時の岸田さんにとっては何よりも救いになる言葉だったそうです。
私にも、それに近い経験があり、その気持ちはよくわかります。
与えられた命、今の自分に出来ること、不幸とするのか幸せとするのかは全て自分次第です。
辛い経験をしたからこそ、わかる気持ちや、立ち直り方もわかることがあるのです。
講演会終了後、本と握手・サイン会がありました。
私はこの日、「私は苦しんでいる親子の助けになる!」とあらためて決意しました。
その決意を表すために、本にはサロンの名前を岸田さんに書いて頂きました。
岸田さんに手短に私の気持ちをお伝えすると
「素晴らしい活動ですね。頑張ってください!」とおっしゃって、握手して下さりました。
小柄な身体からは想像出来ないくらい力強い握手でした。
決意したあの日から一年経ち、その想いに変わりはありません。
苦しんでいる親子を救いたい、未来ある子ども達に沢山の可能性があることを教えてあげたい。
私はそれができているだろうか、この岸田さんのサインを見る度に振り返えろうと思います。