美由紀さんがそんな思想家の私の魂にに次の魂は何になる?と聞くと
現世の私の口からは迷いなく、
「王様!!」と答えていた。
時代は、中世よりも以前の過去。
国はどこだろう、温かな気候の国。
思想家だった私は、生きている間に理想の国を創ることが出来なかった。
民が幸せに暮らせる国を。
それを実現するには、もっと前の時代に遡って国を創り直す必要があった。
それに一般市民ではなく、王様になって成し遂げる必要があった。
土で出来たお城のてっぺんに私は立って民を見下ろしている。
私は正義感が強く何よりも民を大事にした。
その国はお金を持たない国だった。
お金がないから、みんな公平。
仕事も得意なことを得意な人がした。
性別も年齢も関係ない。
それぞれがそれぞれを尊重して大切にした。
そして食べ物にも困らなかった。
なので、皆んなふくよかな体型、笑
王様である私もプンとお腹が出たおじさんだった、笑
私はいつも大きな声で笑っていた。
ワッハッハ、ワッハッハと。
そして、民も笑顔で溢れていて、みんなが大きな声で笑っていた。
そう、そこは安らぎ、喜び、豊かさに溢れた国だった。
私の理想の国だった。
もし、そんな国を創れたら、人と人を隔てることが無くなる。
性別、障害の有無、学校に行く行かない、様々な縛りから解放される。
現世の私も、そんな国を創りたいと思っている。